サファリ中の宿泊先事情


タンザニアの北部、ユネスコの世界自然遺産でもあるセレン
ゲテイ国立公園には今、超豪華なロッヂが続々と出来ています。

その中でもトップを飾る超高級ロッヂでは、先ずその敷地内に
入って驚き、エントランスに入って又驚き、各お部屋は更にそれ
以上に驚きの連続です。

そこまでサファリには望んでいません・・・。凄く複雑な思いです。

勿論人間、楽な方が良いですが、不必要な豪華さ、不必要な設備
や調度品は不要かと・・・。通常のバス・タブに更にジャグジー、
TVは最新の液晶TVがお部屋毎に・・・。

元国営の老舗ロッヂでもスポーツ・ジム用の部屋を設けてあり
ますが、一向に活用されていません。むしろサウナとかスパの方
が喜ばれるでしょうに。もっともその肝心の水が不足気味、
お湯も電気も時間制限となれば望むべくもないでしょう。

文明国(!?)と口幅ったく言いたくはないですが、サバンナの真ん中
で同じような環境を持ち込もうと設計する事事態、発想が?
です。

必要最低限の設備に美味しい食事と暖かいスタッフの気持ちが
あれば、宿泊先としては及第点でしょう。

勿論野生動物がロッヂ近くで見られれば、それは素晴らしい事
です。概して騒々しいところには近づかないと思われる野生動物
ですが、むしろ建築中の喧騒が納まったら、意外に自然と元の
彼等の営みを続けるようです。

所詮は彼等の生活行動圏内に入り込んでいるのは人間なのです。

サファリ中の水場事情


南部アフリカに比較して東部アフリカの公共のキャンプ・サイト
は概してお粗末です。水場やお手洗いが汚く、シャワーはお湯が
出ないところが圧倒的です。キャンプ=安い・廉価版といった
概念で通す人々が多いせいでしょうか?

勿論公共キャンプ・サイトを利用する、キャンピング・ツアーでも
ピンから切りまであります。

先回お知らせしたような、ウガンダのような手配の場合は、本当
に特殊で立派な待遇のケースかと思います。

タンザニアでも荷物車から食料車、テーブル・セッッティング一式
をお客様の移動とは別途目的地まで輸送して、お湯の出るシャワー
やお手洗い、朝の洗面用の熱いお湯、お泊り頂くお客様が全てに
おいて心地良いようにとの配慮をしてくれるツアーもあります。

キャンプ・サイトでなくテント式を使用する場合でもモバイル
(良い季節のみに設置)式や常設テント式でも大なり小なり、その
経営者やマネージャーの方針によって大分サービスが変わります。

幾ら大手の系列会社でも表向きだけのサービスでは、直ぐ化けの
皮が剥がれます。

小規模でも、例え室内が暗く質素であっても、お食事が美味しく、
水場の不安がない宿泊先は根強い人気があります。

宿泊場所の立地条件によっては水を絶えず用意するためにかなりの
努力をしています。雨水を貯めて置く貯水池や枯渇しない近くの
地下水源から遠くパイプで引いていたり、毎日トラックで吸引・移送
したりと裏方さんが沢山働いています。

南部タンザニアのルアハ国立公園のとあるロッヂでは常設型テント
式ロッヂでしたが、毎日スタッフがロッヂの前面に流れる川の水
をせっせとバケツで汲み上げ、テントの屋根上のシャワー用バケツ
に1回1回梯子を利用し、苦労して入れていました。

そしてそのシャワーは木屑や泥がカランからポロポロ落ちて来ました。
でもそんな重労働振りを見てしまったら、もうなんとも言えません。

透明プラスチックで囲まれたシャワー・ルームからバケツ・
シャワーまでアフリカならではの体験ですね。

サファリ中の宿泊先, お手洗い事情


以前やっとウガンダが観光に解放され、治安も良くなり、外壁に
アミン時代の怖い記憶が人々の心にまだ残り、外壁とかにもまだ
銃痕はあるものの、復興著しい時期にキャンピング・サファリ・
ツアーを実施した事がありました。料金的には中道だったのですが、
それこそ、まるで植民地時代の白人達が雇用していた執事が世話
をしてくれるようなサービス振りで、ビックリした事がありました。

食事時にはシェフがメニューを読み上げ、パリっとした真っ白な
テーブル・クロスを敷いた席で日本人の我々は逆にかしこまって
しまいました。

でも素晴らしい冷たいシャーベットや、洗濯を始め、お手洗いも
我々のために全て設営した手作りでした。見事です。特にお手洗いは、
浄化槽に灰を入れて毎回綺麗に掃除してくれました。

でも最初は知らなかったので、事をなした後にボワっと得体の
知れないもの舞い上がり、何かに襲われたのかと思いました・・・。

又南部タンザニアのルアハ国立公園では、かなりワイルドなロッヂ
のお手洗いを経験しました。
部屋とは別で、外側にお手洗いとシャワーが設置されています。
流石、雨が余り降らない場所と思いきや、その夜物凄いスコールが
振り、トイレット・パーパーもグッチャリで、それこそカッパを
着てのお手洗い行でした。

シャワーがお部屋の外にあり、星空を見ながらロマンチックで
且つ快適そのものという作りが最近は流行っているのか、これも
南部アフリカ、特にボツワナのロッヂでは多い傾向にあります。

最もシャワーで雨に打たれても余り気になりませんが、お手洗い
だけは何か惨めになりますね・・・。

サファリ中の宿泊先, お手洗い事情


以前やっとウガンダが観光に解放され、治安も良くなり、外壁に
アミン時代の怖い記憶が人々の心にまだ残り、外壁とかにもまだ
銃痕はあるものの、復興著しい時期にキャンピング・サファリ・
ツアーを実施した事がありました。料金的には中道だったのですが、
それこそ、まるで植民地時代の白人達が雇用していた執事が世話
をしてくれるようなサービス振りで、ビックリした事がありました。

食事時にはシェフがメニューを読み上げ、パリっとした真っ白な
テーブル・クロスを敷いた席で日本人の我々は逆にかしこまって
しまいました。

でも素晴らしい冷たいシャーベットや、洗濯を始め、お手洗いも
我々のために全て設営した手作りでした。見事です。特にお手洗いは、
浄化槽に灰を入れて毎回綺麗に掃除してくれました。

でも最初は知らなかったので、事をなした後にボワっと得体の
知れないもの舞い上がり、何かに襲われたのかと思いました・・・。

又南部タンザニアのルアハ国立公園では、かなりワイルドなロッヂ
のお手洗いを経験しました。
部屋とは別で、外側にお手洗いとシャワーが設置されています。
流石、雨が余り降らない場所と思いきや、その夜物凄いスコールが
振り、トイレット・パーパーもグッチャリで、それこそカッパを
着てのお手洗い行でした。

シャワーがお部屋の外にあり、星空を見ながらロマンチックで
且つ快適そのものという作りが最近は流行っているのか、これも
南部アフリカ、特にボツワナのロッヂでは多い傾向にあります。

最もシャワーで雨に打たれても余り気になりませんが、お手洗い
だけは何か惨めになりますね・・・。

サファリ中の危機、お手洗い!?


” さてサファリへ行こう ” と皆さんがお決めになった時に一番
気になる事は何でしょうか?

女性だったら先ずお手洗い?、殆どが水回りの事ではないでしょうか?
勿論他にも沢山あると思いますが、ケニア等何処の国でも便座が
なかったり、手を洗う水場で水が出なかったり、暗くても電気が
点かないとか、かなり気分的には良くない環境が多いです。

ドライバーはなるべくお土産物屋さんでいつも利用している場所へ
皆様をお連れしようとします。お手洗い後お土産物屋さんを物色
出来、且つ乾いた喉も潤せる快適そうな場所選択はドライバーの
センスもありますが、殆どはドライバーの会社が提携している
ようです。

お手洗いには常にお掃除して綺麗なところや、チップ・BOXを置いて
あるところ、お客さんには余り無関心なところと色々あります。

宿泊先では勿論ロッヂではお部屋に隣接した綺麗なお手洗いが、
テント式でもバクテリ分解が行われるようきちんと触媒を挿入して
お掃除しているところ、レストランやプールの脇のお手洗いには
それこそ、タオルバスケットがあり、電気乾燥機やお化粧直しも
可能な椅子のセットもある豪華版もあります。

キャンプ場では勿論そんな事は望めませんが・・・。
セレンゲティのビジターズ・センターやヒポ・プールにはかなり
綺麗な水洗トイレが設置されています。ただ女性用の数が少ない
のが難点ですが・・・。

人間の習性・心理って不思議ですね、きれいに掃除が行届いて
いるような場所では皆さんそれぞれきちんと対処しますが、
ちょっとでも乱れるとドンドン汚くなっていくような気がします。

一番問題なのはサファリ中ですね。
勿論お手洗いの設備のない途中でどうしてもといったケースは
沢山あります。これは生理現象ですからしょうがないです。ご本人は
かなり気まずく思われるのでしょうが、早朝サファリ等ではやはり
相当冷えます。特に出発前に紅茶でも飲もうなら・・・!

でもそういう時でも遠慮せずにドンドンご希望を出して下さい。
動物のいそうもない適当なブッシュを探して止まります。もっとも、
折角ライオンがhuntingしている時とか、良い場面の場合でもしょうが
ないです。恥ずかしがらずに、無理をせず是非お話し下さい。

最悪はそれこそ、車の直ぐ脇でなんて事もあります。我慢するより
よっぽど良いです。どうしても恥ずかしくて出来ない場合は、傘
のような物をご利用頂き、草の刺とかにご注意頂き、充分に実行
して下さい。

ネーチャー・コールはオロオロするような汚いお手洗いを無理に
利用するより、自然な開放感がとても気持ち良いです。但しトイ
レット・ペーパー等自然に帰るものをご利用下さい。

サファリ中の危険(!?)3


今回ご紹介するのは、危険なんておこがましい事ではなく、ただ
日頃の注意事項としては絶対的に考慮しておかなければならない
点、2件です。

先ず1件目は、かなり昔、まだタンザニアでもミニ・バス全盛時代
でした。サファリ時間が押せ押せで焦っていた時に、たまたま
白人の車が雨季の名残の泥川に嵌っていました。通常ですと何台
かが力を合わせて救助するのですが、あの時代にはどんな大手の
車でもワイヤーやジャッキ、スコップ等は持ち合わせていません
でしたからか細いナイロン・ロープと人力とで引っ張り出して
いました。

彼等はまだ誰も通りすがりの車には出会っていなかったようで、
暫し我々の車も手助けしようと試みましたが、埒が開かず、結局
申し訳ないですが、その場を離れました。でないと終日助ける
作業で終わっていたかもしれません。冷たいですが添乗員として
は日本からのお客様の方が気掛かりで、つい、もう行きましょう
と一言でその場を去ってしまいました。

翌日です。再度あの泥川に差し掛かった時です。今度は我々の
車が完璧に嵌ってしまいました。

そこへ通りがかったのが昨日、我々が放置した車です。何とも
合わす顔がありませんでしたが、無事彼等に助け出されました。
彼等の笑顔は素敵でした。

本当に教訓、明日は我が身です!

2件目はつい最近です。
夕方ンドゥトゥのロッヂへ向かう途中でした。いつもの泥川の帯が
数筋ある場所です。それでなくてもンドゥトゥの雨季の前後は危険
地帯です。

ドライバーも皆恐れます。今回は行きに無事だったからと大胆に
車を進めてあっという間に嵌りました。

4輪駆動車でもドロドロでジャッキも使えません。段々太陽が
沈み、外気温が寒くなって心細くなりました。ロッヂは多分夕食
時で皆スタッフが 忙しく出払っているのでしょう。携帯も通じず、
緊急用ライトも届かず、段々焦りが・・・。

その時です、丁度運良くここタンザニアで長期撮影に携わって
いるカメラマンの車が通りかかり、必死でライトで合図しました。

暫しロッヂへ再度連絡を試みましたが、通じず。仕方なく、
彼の車でピストン輸送でロッヂヘ戻る事に!

車とドライバーを残してやっとロッヂへ助けを呼びに戻れました。

サファリ中は幾ら暑くても、幾ら半日の短期であっても必ず寒さ
対策と雨避け、そして身体に熱を出せるような簡単な食料、飴や
チョコレートを用意しておくべきと。

ついつい侮りがちなサファリでも自然はやはり驚異です!

写真2点はンドゥトゥの2月の景色。

サファリ中の危険(!?)2


しつこいですが、危険という程の危険は過去30数年間のサファリ
の中では本当に全くないと言って過言ではありません。

先に述べたお手洗いへ行こうとした際にライオンが正にその場に
居た~!とかはありましたが、危険は全て完璧に未然に防げて
います。

今回も奇しくも又お手洗いのでの話ですが、ンゴロンゴロの例の
ランチ・ボックスを食べるために良く使用する、綺麗な水場のcamp
サイト、ゴイトキトックでお手洗いを済ませた後車に帰る途中
でした。

お手洗いの建物の直ぐ後、崖の上に雌ライオンが数頭、下を通る
人間を興味深く、目で追っていました。これにはちょっと肝を冷やし
ました。ちょっと降りれば簡単に襲われそうな距離!

慌てましたが、運良く直ぐ側にドライバーがいたので指差しで
危険を知らせ、車を回して貰い、お客さん達を全員拾う事が出来
ました。

あの水場にはカバもいるし、水鳥やボックスのチキンを狙う黒トビ
とかがいます。神経質な黒サイですら、この水場に水を求めて
やって来ます。

ライオンは結構頻繁に出会います。チーターとかヒョウは絶対に
こんな日中、人間が沢山いる場所に近づこうとはしないでしょうが、
流石ライオン、車も人も物ともせず・・・ですね。

人類・人の奢り その2


10日付けのAFPニュースより

オーストラリアで増え過ぎたラクダを殺処分するか否か審議
されるそうだ。

オーストラリアの野生ラクダは、19世紀に入植者が連れて来た
ラクダが野生化したもの。現在、アウトバック(Outback)と呼ば
れる豪大陸内部の砂漠を中心とする辺境地帯を徘徊する数は、
120万頭にも上る。

中略。

こうした状況を背景に、アデレード(Adelaide)の広告会社ノース
ウエスト・カーボン(Northwest Carbon)が提案したのが、ラクダ
の殺処分案。政府の「気候変動とエネルギー効率局」が9日公開
した諮問書の中で提示された同社の提案によると、ヘリコプター
からラクダを射殺するか、群れをまとめて食肉処理場へ送り、
食用やペットフードに加工する。

オーストラリアは、国民1人当たりの温室効果ガス排出量が世界
でも多い部類だそうだ。

このノースウエスト・カーボンのティム・ムーア(Tim Moore)社長は、
豪通信社AAPに対し、「わが国は創意工夫に富む国民の集まり,
問題があっても革新的な解決方法を見出す。(ラクダの殺処分は)
そうした伝統の一例だ」と語ったそうだ。

確かに食用として飢餓で喘いでいる人々にでも提供が出来れば
それは素晴らしく有益な事だが、勝手に増えた無益なラクダだから
殺処分とは・・・!
何かやりきれない・・・!

最近東部アフリカでも砂漠化した場所が増えているせいか、ラクダ
を飼っている民家が増えている。勿論観光用に使用したり、荷役
に使用している。

何とかならないものだろうか?