野生動物との共生・共存問題・・・。


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昨日AA研で  ” 人間と野生動物の共存をめぐるポリティクス ” と
題された学習会講演を聞きに行きました。

ケニアの有名なアンボセリ公園(アフリカ一高い山、キリマンジャロ
山を背景にして、唯一野生動物が写せると宣伝文句があるケニア
の公園、但しキリマンジャロ山自体はテンザニアに所属)の一部に
入っての調査報告でした。

所謂この地域に生活するマサイの人とバッファローの事件(一人の
青年が襲われて死亡した)により、野生動物との共生問題が、ケニ
ア野生動物公社(KWS)との間で紆余曲折の話し合い、引いては
アンボセリ公園の管轄体制すら変更になってしてしまう程の動きが
あったというお話でした。

アフリカの国の国境線は殆どが直線です、これは本来の国境とは
異なる事は、植民地時代の当地国家が、各国の利権を考慮して
弾いた線であるために、キリマンジャロ山もそこで生活する人々も
皆、分断されてしまった理不尽な背景を背負っています。

特にマサイは、放牧民(一箇所に停留しない)で狩猟はしない!
故に無駄な狩猟をしない。ただ政府は彼らを定住させたいと言っ
た対立があるにも関わらず、更に野生動物保護と称して、彼らの
生活圏を公園を作る事にって狭めたと・・・。

青年の死の根本的問題の解決より、マサイの人々が利権を要求。
政府=KWSは国立公園から利権要求を拒否し、国立保護区へ
格下げして対処。

即ち国立公園は狩猟は当然100%禁止、更に居住も不許可です
が、タンザニアのンゴロンゴロのようにマサイの居住(勿論クレーター
内は禁止、外輪山からは容認)、保護区として彼らの要求の一端を
認めた訳です。

この事件は2012年の話ですが、1974年には国立公園へ格上げ
されたアンボセリ公園は2005年には再び国立保護区となり、
2007年にはKWSとの管理協定が結ばれ、大統領令により観光
収入の60%を得る事が合意されたとありました。

ところがこれらが再度2010年には撤回され、2007年の大統領令
も遵守する義務が無効となって現在に至っていると言う状況でした。

お話がどうしてもアンボセリの実地調査に入った極一部の地域に
集約されているので、他にもマサイがきちんと(!?)管理している?
マサイ・マラ国立保護区はどうなのだろうかと疑問が湧きました。

人間と野生動物の共生・共存問題は非常に難しいですね。特に、
ケニアのような面積の小さな国立公園程難しいと思います。

ただ、センレンゲティ国立公園のコミュニティーでは多少なりとも
成功している?し、コスタリカでも色々施行されているので、もう
少し検討・当事者同士、コミュニティーでも協議を繰り返して欲しい
と思います。

写真はFBで開催された非常に面白い貴重な画像ですが、ここで
恐れ入りますが、掲載させて頂きたいと思います。以前取り上げた
キリンの紋様の相違点です。

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昨日AA研で  ” 人間と野生動物の共存をめぐるポリティクス ” と
題された学習会講演を聞きに行きました。

ケニアの有名なアンボセリ公園(アフリカ一高い山、キリマンジャロ
山を背景にして、唯一野生動物が写せると宣伝文句があるケニア
の公園、但しキリマンジャロ山自体はテンザニアに所属)の一部に
入っての調査報告でした。

所謂この地域に生活するマサイの人とバッファローの事件(一人の
青年が襲われて死亡した)により、野生動物との共生問題が、ケニ
ア野生動物公社(KWS)との間で紆余曲折の話し合い、引いては
アンボセリ公園の管轄体制すら変更になってしてしまう程の動きが
あったというお話でした。

アフリカの国の国境線は殆どが直線です、これは本来の国境とは
異なる事は、植民地時代の当地国家が、各国の利権を考慮して
弾いた線であるために、キリマンジャロ山もそこで生活する人々も
皆、分断されてしまった理不尽な背景を背負っています。

特にマサイは、放牧民(一箇所に停留しない)で狩猟はしない!
故に無駄な狩猟をしない。ただ政府は彼らを定住させたいと言っ
た対立があるにも関わらず、更に野生動物保護と称して、彼らの
生活圏を公園を作る事にって狭めたと・・・。

青年の死の根本的問題の解決より、マサイの人々が利権を要求。
政府=KWSは国立公園から利権要求を拒否し、国立保護区へ
格下げして対処。

即ち国立公園は狩猟は当然100%禁止、更に居住も不許可です
が、タンザニアのンゴロンゴロのようにマサイの居住(勿論クレーター
内は禁止、外輪山からは容認)、保護区として彼らの要求の一端を
認めた訳です。

この事件は2012年の話ですが、1974年には国立公園へ格上げ
されたアンボセリ公園は2005年には再び国立保護区となり、
2007年にはKWSとの管理協定が結ばれ、大統領令により観光
収入の60%を得る事が合意されたとありました。

ところがこれらが再度2010年には撤回され、2007年の大統領令
も遵守する義務が無効となって現在に至っていると言う状況でした。

お話がどうしてもアンボセリの実地調査に入った極一部の地域に
集約されているので、他にもマサイがきちんと(!?)管理している?
マサイ・マラ国立保護区はどうなのだろうかと疑問が湧きました。

人間と野生動物の共生・共存問題は非常に難しいですね。特に、
ケニアのような面積の小さな国立公園程難しいと思います。

ただ、センレンゲティ国立公園のコミュニティーでは多少なりとも
成功している?し、コスタリカでも色々施行されているので、もう
少し検討・当事者同士、コミュニティーでも協議を繰り返して欲しい
と思います。

写真はFBで開催された非常に面白い貴重な画像ですが、ここで
恐れ入りますが、掲載させて頂きたいと思います。以前取り上げた
キリンの紋様の相違点です。

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