右脳・左脳論は人気が高いですが、信頼出来る科学的根拠が
なく、科学者の間ではずっと前から知られていた事らしいで
す。我々はずっとマスコミ等に踊らされていたんですね。
脳というものは、一度に一カ所しか動かないというものでは
なく、全ての部分が一斉に動いて、一つの相互作用システム
として機能するものだそうです。
よって右脳・左脳論は聞いて面白いし、一見筋も通っている
ようですが、事実ではない!そうです。
脳の機能を理解する上に更に優れた方法があるそうで、それ
は脳を上部と下部とに分けて考える方法で、これを「認知様
式理論」と呼んでいるそうです。
認知様式理論によって、脳の上部システムは積極的に計画を
立て、計画が実行された時に起こる筈の出来事について予想
を立てる。
計画が実行されている間は、実際に起きている事と事前の予
想を比較して、その都度計画を修正する。
脳の下部システムは、感覚信号を整理すると同時に、感覚と
これまでに記憶に保存された全ての情報を比較する。その上
で、比較の結果を利用して対象である物や出来事を分類・解
釈する。これらのお陰で、私達は実際の社会に意味を与える
事が出来るそうです。
この理論で、脳の上部と下部の使い方の特徴で人間を4つの
グループに分類出来ると予想しており、上部と下部をどの
程度自由に使っているかによって、人は行動者(Mover)、
知覚者(Perceiver)、刺激者(Stimulator)、適応者
(Adaptor)という4つの認知様式のいずれかの状態で活動
すると・・・。
何だか難しいのですが要は、ほぼ科学界内部でしか知られて
いないこの理論を、思考や行動についての新たな見方を提示
するものですね。
でも又近い将来、更なる展開があるかもしれないと個人的に
は思いますが・・・。
もっと詳しくお知りになりたい方は、「Top Brain, Bottom
Brain: Surprising Insights Into How You Think(上部脳、
下部脳:脳の機能に関する驚くべき事実)」という本が来月
5日にサイモン・アンド・シュスターから出版・発売される
そうです。
写真は、2月にも良く見られるンドゥトゥ湖の渡り!