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中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所が発掘調査
しているトルコ中部のビュクリュカレ遺跡で今月上旬、水晶
のような石に金や宝石で象眼を施し、ヒョウとみられる動物
の頭部をかたどった彫像が出土したそうです。
アッシリア商業植民地時代(紀元前20~前18世紀頃)のもの
と見られ、当時これだけ豪華で精巧な彫像は珍しく、アフガ
ニスタン産の青い宝石「ラピスラズリ」を使うなど、交易の
広がりを示す貴重な遺物となるそうです。
彫像は長さ3cm、幅2.2cm、高さ1.6cm。両目は縁を金で象眼
し、片方は失われていますが、直径3mmのラピスラズリを埋
め込んであります。斑点39か所の内、24か所に青いガラスの
象眼が残り、首の下には青銅製の金具が付いていたそうです。
先週、カンガ(東部アフリカの生地)展示を見に行った際、
常時展示されている、古代オリエント展も一緒に見学出来た
のですが、本当に細かい調度品等が展示されていて、びっく
りでした。
現在、イランやイラク、シリア等、政治情勢が思わしくない
ため、観光に行かれる方は少ないと思いますが、素晴らしい
歴史遺産が沢山あります。早急な平和的解決が望まれます。
写真は、発掘されたヒョウの頭部写真。