独特なンドゥトゥの地形


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ンドゥトゥが知れ渡ってますが、今でもセレンゲティとンドゥトゥ
の境が判別出来ていない観光客、ドライバーですらも時々見
かけます。

かく言う私目も以前、ベテラン・ドライバーとンドゥトゥ湖湖畔
で捕まり、ドライバーは気の毒にも罰金を取られました・・・。

元々セレンゲティとンゴロンゴロは一括りで括られていた時代が
有り、その当時から動物保護や援助に携わっていたフランクフルト
動物園の園長さんだったクシーメック氏が、息子ミカエル氏と一緒
に、ヌーの移動経路を計測して公園を分けたと云う経緯は、以前
にも書きましたが、その模様が標された彼等の著書、タンザニア・
サファリのバイブル、”セレンゲティは滅びず”はもう絶版になって
いますが、現在でも読み応えのある本です。

その際、息子さんは軽飛行機での不慮の事故で亡くなりましたが、
その当時のヌーの移動経路で分けた両地区の模様は、現在の
ヌーの動きとは大分変わっているようです。実際、マサイ・マラへ
移動して行くヌーの数がどんどん増えているようです。

チーターですら、セレンゲティの個体がマサイ・マラでも観察
されるように、彼等の行動範囲は動物種によって異なりますが、
かなり広範囲に渡っているようです。又彼等が移動する道中に
何らかの障害があって阻まれ、経路を変更したとも考えられます。

2年前でしたか、セレンゲティへ通じる道路建設と更には飛行場
建設進行中との話が浮上し、それに対する反対運動も今や静か
になって、その後の状況はこちらまでは伝わって来ていません。

政府も観光省も大使館もその筋の人達は皆、結論をもう知って
いるのでしょう。敢えて公言しません。ずるいですね。既に結論
は出ており、周知の事実として処理されるのでしょう。日本の政府
もとっくに援助金を出していましたから・・・。

こんな事柄も又、ヌーの移動経路を替えてしまう決定的な要因に
なるでしょう。

さて話を元に戻しましょう。そのような特殊な地域に相当するンドゥ
トゥですが、ドライバーはかなり迷います。川と土手とが幾つも
横たわり、ちょっと方角を見失うと、同じような景観になり、自信
をなくすようです。

雨の影響で道が大通りしか通れない場合は簡単ですが、一旦
脇道にそれてサファリに夢中になっていると、ちょっと難しいよう
です。

実際ンドゥトゥ地区の地図も余り出回っていませんし、ンドゥトゥ湖
を挟んでの微妙な地域分けは、ベテラン・ドライバーであっても
充分迷います。

写真の1/3位で縦に分断している黄色い線が、セレンゲティ
国立公園とンゴロンゴロ保全地区を分ける境界線です。
中央部の黒い部分がンドゥトゥ湖。
当然、上部から下方左へ続く北・西南部分がセレンゲティ、地図
の半分以上を占める右側とその下方部分、即ち東部と南部部分
はンゴロンゴロ地区となります。

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