サファリ中の危険(!?)3


今回ご紹介するのは、危険なんておこがましい事ではなく、ただ
日頃の注意事項としては絶対的に考慮しておかなければならない
点、2件です。

先ず1件目は、かなり昔、まだタンザニアでもミニ・バス全盛時代
でした。サファリ時間が押せ押せで焦っていた時に、たまたま
白人の車が雨季の名残の泥川に嵌っていました。通常ですと何台
かが力を合わせて救助するのですが、あの時代にはどんな大手の
車でもワイヤーやジャッキ、スコップ等は持ち合わせていません
でしたからか細いナイロン・ロープと人力とで引っ張り出して
いました。

彼等はまだ誰も通りすがりの車には出会っていなかったようで、
暫し我々の車も手助けしようと試みましたが、埒が開かず、結局
申し訳ないですが、その場を離れました。でないと終日助ける
作業で終わっていたかもしれません。冷たいですが添乗員として
は日本からのお客様の方が気掛かりで、つい、もう行きましょう
と一言でその場を去ってしまいました。

翌日です。再度あの泥川に差し掛かった時です。今度は我々の
車が完璧に嵌ってしまいました。

そこへ通りがかったのが昨日、我々が放置した車です。何とも
合わす顔がありませんでしたが、無事彼等に助け出されました。
彼等の笑顔は素敵でした。

本当に教訓、明日は我が身です!

2件目はつい最近です。
夕方ンドゥトゥのロッヂへ向かう途中でした。いつもの泥川の帯が
数筋ある場所です。それでなくてもンドゥトゥの雨季の前後は危険
地帯です。

ドライバーも皆恐れます。今回は行きに無事だったからと大胆に
車を進めてあっという間に嵌りました。

4輪駆動車でもドロドロでジャッキも使えません。段々太陽が
沈み、外気温が寒くなって心細くなりました。ロッヂは多分夕食
時で皆スタッフが 忙しく出払っているのでしょう。携帯も通じず、
緊急用ライトも届かず、段々焦りが・・・。

その時です、丁度運良くここタンザニアで長期撮影に携わって
いるカメラマンの車が通りかかり、必死でライトで合図しました。

暫しロッヂへ再度連絡を試みましたが、通じず。仕方なく、
彼の車でピストン輸送でロッヂヘ戻る事に!

車とドライバーを残してやっとロッヂへ助けを呼びに戻れました。

サファリ中は幾ら暑くても、幾ら半日の短期であっても必ず寒さ
対策と雨避け、そして身体に熱を出せるような簡単な食料、飴や
チョコレートを用意しておくべきと。

ついつい侮りがちなサファリでも自然はやはり驚異です!

写真2点はンドゥトゥの2月の景色。

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