セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂ

セレンゲティ国立公園の大代表ロッヂ、セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂ
が圧倒的人気を誇る理由は、正に地の利が良いに尽きるでしょう。
全天候型の飛行場、ガソリンスタンド、公園管理事務所やビジターズ・
センター等兎に角、セレンゲティ国立公園の中心部に位置しています。

散々このロッヂの短所・欠点ばかりを書き上げてきましたが、サファリ
にはやはり欠かせません。名誉挽回のために今回は長所も明記して
おきます!

先ずロッヂの名前の由来ですが、この近辺で殺されたマサイの少年の
名前”SEROINET”であると、ロッヂの紹介文にありました。

海抜は1737mと意外に高く、朝・晩はそれこそセーターだけでは寒い時
があります。

部屋数は75部屋(内スイート・ルームを含む)、最大150人が収容出来ます。

特色はかってヒョウが棲んでいたとされる岩山を利用してラウンジを作って
いる事。最近ではこの岩山にアルタミラ洞窟のような動物の絵が書き
こまれていますが、階下のレセプションからここまで一気に階段を登って
来ると、結構息が切れます。
このラウンジにはTVと居心地の良い大型ソファーが設置されており、バー
と更に階下のプールに続いています。

長年プールに水がなかったのですが、最近は青く綺麗な水が満たされ、
木板で作られた360度見晴らせる、気持ちの良いビュー・ポイントにも
行けます。

経営が南アフリカ資本に移行してから、唯一素晴らしいと思ったのが
この満々と水の入ったプールとビュー・ポイントでしょうか。

早朝にはこのロッヂの水源に動物達が水を飲みに行き来し、太陽が昇り、
気球がゆらり飛んで行くのが此処ビュー・ポイントから望めます。

特にこのロッヂの近辺にはトピ(写真右)やインパラ、キリン等が敷地
の中に入って来て草を喰んでいます。ブラック・フェイスド・バーベット・
モンキーや木登りハイラックスも時にベランダで部屋の中を覗き込んで
います(戸締りにはご注意!)。

2010年でしたか、ヒョウが夜9時頃ハイラックスをプール・サイドで狩り
をしたそうです。確かにプールから地面に掛けて血痕が点々とありました・・・。

そんな野性味たっぷりのロッヂの中庭に、何故無用の長物とも思える
フェンスがあるのでしょうね~。

タンザニア国営経営のロッヂはその後

水回りの点で悪評高かったセレンゲティ国立公園のセロネラ・ワイルド
ライフ・ロッヂは、国営から私立の経営に変更になったその後も、まだ
まだ人気は高いです。しかし1年と経たずあの物哀しい位真っ白だった
タオルは枚数も不足気味で且つ、薄鼠色になりずっとそのまま交換も
されず補給もされず、今だに使用され続けています。

それでもお部屋には500mlのミネラル・ウォーターが宿泊人数によって
その本数が置かれ、どういう訳か端っこのお部屋だけ(全室ではなく)、
ベッド・メーキングが施されています。そしてちょこんとタンザニアの
飴がそのベッドの上に置かれている事もあります。時にメセーッジ・
カードだったりすると、少しはサービスが良くなっているのかな~と
思いますが・・・。

所詮床はうぐいす張りみたいに歩くたんびにきしんだ音、お手洗いの
水道コックはゆがみ、カーテン代わりにバスタブに取り付けられたプラス
ティックの半ドアのみが近代的です。

一番びっくりしたのは、レセプションのフロアーでした。今までは所謂
オープンで仕切りのみで風が涼しく流れていました。今や四方を綺麗に
カットされた高級そうなガラス入りの窓や扉で囲まれた、超厄介でモダン
な代物になっています。
でもそれが折角ですが仇となって、日中は風が通らず暑くて閉口です。

又その脇、以前お土産物店だった並びにはお土産物店の空間は立派に
作られていますが、今だ数年たっても品物が入りません。更にその隣には、
パソコン・ルーム。肝心のpcは見当たらず、机と立派な椅子のみがきちん
と並んでいます。

更にびっくりなのは、その隣りのジムです。こちらは大きな、機械が数台
並んでいて今にも動かせそうですが、ずっと閉鎖したままです。

電気やお湯の出る時間帯を制限している間はもう活用は不可能な事、
実現性が薄い事なのではないでしょうか?

つまり表向きだけはこれで立派に整った訳です。

しかし実際サファリに来る方に必要不可欠なのはお土産物屋さんであって
ジム何かは必要ないのでは?むしろサウナとかだったら嬉しいですが・・・。

写真左:セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂのレストランの外観。 両側は
サンルーム式の集会室になっています。
写真右:レストランの内部。きちんとテーブル先が決まって
     以前のように溢れたりしなくなった!

タンザニア国営経営のロッヂはその後

水回りの点で悪評高かったセレンゲティ国立公園のセロネラ・ワイルド
ライフ・ロッヂは、国営から私立の経営に変更になったその後も、まだ
まだ人気は高いです。しかし1年と経たずあの物哀しい位真っ白だった
タオルは枚数も不足気味で且つ、薄鼠色になりずっとそのまま交換も
されず補給もされず、今だに使用され続けています。

それでもお部屋には500mlのミネラル・ウォーターが宿泊人数によって
その本数が置かれ、どういう訳か端っこのお部屋だけ(全室ではなく)、
ベッド・メーキングが施されています。そしてちょこんとタンザニアの
飴がそのベッドの上に置かれている事もあります。時にメセーッジ・
カードだったりすると、少しはサービスが良くなっているのかな~と
思いますが・・・。

所詮床はうぐいす張りみたいに歩くたんびにきしんだ音、お手洗いの
水道コックはゆがみ、カーテン代わりにバスタブに取り付けられたプラス
ティックの半ドアのみが近代的です。

一番びっくりしたのは、レセプションのフロアーでした。今までは所謂
オープンで仕切りのみで風が涼しく流れていました。今や四方を綺麗に
カットされた高級そうなガラス入りの窓や扉で囲まれた、超厄介でモダン
な代物になっています。
でもそれが折角ですが仇となって、日中は風が通らず暑くて閉口です。

又その脇、以前お土産物店だった並びにはお土産物店の空間は立派に
作られていますが、今だ数年たっても品物が入りません。更にその隣には、
パソコン・ルーム。肝心のpcは見当たらず、机と立派な椅子のみがきちん
と並んでいます。

更にびっくりなのは、その隣りのジムです。こちらは大きな、機械が数台
並んでいて今にも動かせそうですが、ずっと閉鎖したままです。

電気やお湯の出る時間帯を制限している間はもう活用は不可能な事、
実現性が薄い事なのではないでしょうか?

つまり表向きだけはこれで立派に整った訳です。

しかし実際サファリに来る方に必要不可欠なのはお土産物屋さんであって
ジム何かは必要ないのでは?むしろサウナとかだったら嬉しいですが・・・。

写真左:セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂのレストランの外観。 両側は
サンルーム式の集会室になっています。
写真右:レストランの内部。きちんとテーブル先が決まって
     以前のように溢れたりしなくなった!

タンザニア国営経営ロッヂの破綻

先にも書きましたが、タンザニアの主たるロッヂは長らく国営でした。
アフリカ式社会主義という事で、ある種日本と同じような鎖国状態に
ありました。
手配会社も国営で、北部(セレンゲティ国立公園を中心とした地域)
と南部(ミクミ国立公園を初めとするセルー動物保護区、ルアハ
国立公園等のマニアックな地域)と管轄が同じ国営でも担当が分か
れていました。
勿論現在でも、同じ私立の手配会社でも、北部と南部の同一手配は
管轄が別れてその意思疎通が中々難しいですが、ここでは北部の
ロッヂに関して書きます。

その当時マニャラ湖ホテル(マニャラ湖)、ンゴロンゴロ・ワイルド
ライフ・ロッヂ(ンゴロンゴロ)、セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂ
とロボ・ワイルドライフ・ロッヂ(セレンゲティ)が主たるロッヂでした。
特にセレンゲティのセロネラとマニャラ湖は稼ぎ頭でした。

国営時代でも一時は、ケニア、マサイ・マラ国立保護区とセレンゲティ
国立公園との国境がまだ自由に行き来出来た頃は、ロボもかなり繁盛
していました。と云うのもセロネラは地の利は良いけど、サービスも食事
も今一なので、敢えてロボに宿泊する方、ケニア側からお茶を飲みに
来たり、タンザニア側からはマサイ・マラのキーコロック・ロッヂ(此処
も地の利は抜群)へと行き来する時代でした。

当然資本主義ケニアと鎖国のような状況のタンザニア経済では経済力
の差が生まれ、ケニアとタンザニアの観光面での利害関係にヒビが入り、
国境が閉鎖され、最終的には国営のロッヂを南アフリカ資本へセットで
売りに出した訳です。

売りに出されて数年は全くの手付かず状態でした。その間も予約が途切
れず、ありがたいお客様から収受した金額は殆どがロッヂの上層部の
ポケットに入ったとドライバー達は言います。

又実際、現在の運営の現場では、インド人が現場監督をしており、
あちこちでその良し悪しが見え隠れしています。

大きくは、外見が必要以上に立派な事。それに比して室内のインフラ整備
は殆どが表側のみで、1枚絨毯を剥がせば排水しない水が溢れ出したり
と。。。悲しい事実があります。

写真左:セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂの中庭の道に何のための
     フェンスか??
写真右:ンゴロンゴロ・ワイルドライフ・ロッヂのベランダ

サファリ・ロッヂがまだタンザニア国営管理だった頃

(株)道祖神設立(1979年)以来から東部アフリカのサファリを中心に
ツアーを企画、手配、添乗して来ましたが、最初に軌道に乗り当たり
企画でもあったツアーは、ケニア・タンザニア・サファリ15日間で、タン
ザニアはンゴロンゴロ自然保護区1泊、セレンゲティ国立公園3泊、
マニャラ湖1泊、ケニアのマサイ・マラ国立保護区2泊でした。

大体タンザニアでたっぷり動物を見て来ていましたから、マサイ・マラ
では殆ど皆さん居眠り状態でした。ですのでドライバーはヒョウやチーター
等、目を覚まして喜んでくれる動物を探そうとして、無線もない時代
でしたから、気の毒な位必死で頑張ってくれました。

セレンゲティでは、今でも地の利抜群で人気の高い老舗のセロレナ・
ワイルドライフ・ロッヂは2泊泊まれば皆さん他の地域へ移動した時代でした。
ロッヂの数も少なかったので、お客の数をこなすのに大変だったのでしょう。
オーバー・ブック(事前にOK貰っていても現地で早い者勝ちで、弾き
出される)は日常茶飯事でした。

3泊4日の日程ですら、現地で追い出されそうになり、レセプション(受付)
相手にドライバーと一緒に大喧嘩して来たスタッフもいました。

池田が経験した事は、追い出されこそしませんでしたが、滞在中ずっと
お水が出なかった事です。

今でこそアルーシャからンゴロンゴロ保護区人口まで綺麗な舗装道路が
続いていますが、かっては洗濯板で白い砂埃を全身一杯に浴び、辿り
着いたンゴロンゴロでは標高が高く、水のシャワー等お昼ですらとても
寒くて浴びれませんから、セレンゲティで何とかシャワーをと考える事
が普通でした。

折角の水洗トイレもシャワーも洗面すら一滴も水は出ませんでした。
その頃のマネージャーは悪評高きで、噂によるとお湯ですら出す
事が可能なのに、水も電気も時間制限で出し惜しみしていたとか・・・。

剥げたバスタブに水が張ってあり、それで全部まかなえと言う事でしょう。
それでなくても何か薄汚く感じるのに、このお水で歯を磨くなんて。。。
ミネラル・ウォーター?イイエ有りません!

時に夕方ヘトヘトでロッヂに辿り着いた欧米人に、けんもほろろに対応
していたロッヂのスタッフ、マネージメントの悪さは抜群でした!(笑)

レストランのスタッフやフロアー・スタッフ等はそれでも人懐っこく
又来たの~?と慕って来てくれました。勿論余り良くない事でしょう
けど、妙に彼等が愛おしくて、せっせとカレンダーやボールペン、安物
時計を行く度に持参してました。そうです、こちらも多少は無理を聞いて
と下心がありましたが・・・。

写真:セロネラ・ワイルドライフ・ロッヂの館内地図
    ロッヂの俯瞰図

タンザニアの壮大さを感じるサファリ・ツアー!?

昨年企画したツアーで、9月17日発12日間の”壮大なタンザニア・
サファリ”が申し訳ありません、9名様になってしまいましたが、やっと
催行確定・締切りとなりました。ありがとうございました。
http://www.dososhin.com/tour/87.html

年1回、この9月の時期に設定しています。同じく年1回、2月に行うツアー
”究極のタンザニア・サファリ”と双璧をなすと良いなと考えています。
http://www.dososhin.com/tour/41.html

これらのサファリは、一度でもアフリカのサファリを経験された方に特に
お薦め致します。”壮大~”はタンザニアの代表公園、3つを周遊ですが
滞在型の利点を生かした行程でのサファリ・ツアーです。

”究極~”は正しくセレンゲティ国立公園とその近くのンゴロンゴロ
保護区に属すオフ・ロード可能なンドゥトゥ地区を連泊型で,それこそ嫌
という程(笑)サファリを楽しみます。
これぞセレンゲティ大好き人間には堪らない日程です。

マニアック・ツアーと自負するからには、なるべくサファリの理想型に
すべく、先ずはサファり中の快適さを求めています。

車1台に3~4名様は本当に理想です。勿論行程中、お客様全員に共通
体験をして頂く為に,車のお座席を交換して頂きます。4輪駆動車の場合
は6名様は完璧に辛いです。

特にカメラをお撮りになる方にとっても撮らない方にとっても、空間は
やはり多い方が楽ですから。ミニバス・タイプですと6名様でも左程ですが、
今タンザニアでは残念ながら有り得ません。

次には宿泊先でしょうか?快適で食事も美味しく?ま~たまには地の利
だけしか利点がないなんて云うクラシカル老舗ロッヂ(お湯や電気の点く
時間帯に制限が設けられている)にもお泊り頂きますが、あくまでも
サファリ重視です。死にやしません・・・。

次は昔々クラシカル老舗ロッヂで宿泊した際の体験談をお話しましょう。

写真:9月以降はジャカランダが綺麗です。
   草原一面に咲くピンクの花は、通称ペーパー・フラワー。
   白い色もありますが、正にペーパーその物のよう!

空からのサファリ!?

昨今熱気球なるものが流行っています。エジプト、トルコ等にも
存在しているのでご存知じの方も多いと存じます。
ブラック・アフリカではジンバブエのヴィクトリア滝付近でも、
ケニア、サンブル保護区やマサイ・マラ国立保護区、タンザニア、
セレンゲティ国立公園、タランギレ国立公園等数えたら切りが
無い位です。

気球は大きい物になると、32人も搭乗させる事が出来ます。毎朝
最低でも、各基地から2~3機が飛んでいる状況は正しくラッシュで
す。

しかも一人当たりの料金が半端なく高く、米ドルで450ドル前後は
確実にします。

気球サファリで飛んだ後は、パイロットと一緒に軽朝食となり、
シャンパンと時にパイロットの奥さん手作りとやらの品が並ぶ事
もあります。

ここでは気球の宣伝をしたい訳では有りません、むしろ逆です。

マサイ・マラ国立保護区で気球から大地を見下ろすと、車の轍
だらけの状態にびっくりします。何か悲観的になります。

マサイ・マラ国立保護区はその面積は大阪府と同じ位と謂われます。
一方、セレンゲティ国立公園は四国程も有ります。両公園を比較
しても決してマサイ・マラ国立保護区の動物相はセレンゲティ国立
公園に劣りません。むしろ確率的には狭いところなのに圧倒的に
野生動物達に遭遇する率が高いのではと思います。

こんなに道路が未舗装で大小沢山あり、且つ、マサイが時に家畜
を放牧させ、観光客が群がり、車が渋滞する保護区で立派に彼等、
野生動物が棲息している事は不思議な現象とされています。

マサイが狩猟民族でなく、放牧民族である所以との説もあります
が、個人的にはセレンゲティの環境が彼等野生動物を救っていると
思っています。

もっとも大移動を繰り返す動物達の他に、そこに定住している
動物達もいますので、それだけではおかしい事になりますが・・・。

写真:ケニアの気球はカラフルです。地面の轍が見えますか?
下方の地味な色の気球はタンザニアです。

続セレンゲティ国立公園北部を通る道路建設に関して

セレンゲティ国立公園北部を通る道路に関しては、再度7月1日付
けのダルエスサラーム・ロイター時事通信の発表によると,マイグ
自然資源相は国営のタンザニア国立公園管理局(TANAPA)のパト
ロール隊員が検問所を設け、動物保護区域を横切る53キロの道路
の交通を規制する方針を明らかにした。

同相は「道路は注意深く監視される。自動車が通った結果、野生
生物の生態が被害を受ける事のないようTANAPAが検問所を
設け、定期的に巡回する」と述べた。

又「道路はTANAPAが引き続き所有・管理する。道路の所有権は
政府の幹線道路機関には移管されない」と付け加えた。

国立公園の外部にある道路は舗装されるが、公園に通じる道路と
ヌー保護区内部は舗装されないという。

しかし気の遠くなるような、膨大な距離に及ぶ監視体制であり、
未だ環境・動物保護団体はヌーの移動を阻害すると懸念している。