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かなり古い記事で、申し訳けありません。TANAPA(タンザニア
国立公園)のHPでの掲載記事です、以下そのまま引用します。
ケニアで発行された2012年7月23日付デイリーニュース誌で、
「ヌーの移動、放火により中断」という見出の記事が発表され
ました。
同誌には、セレンゲティ動物保護区(実際は国立公園で動物
保護区ではない)の北部にある地元住人達が放った火により、
ケニアへの移動が足止めされているという記述があります。
しかしながら、タンザニア国立公園(TANAPA)の経営陣は、
下記の事実をご紹介する事で、発表された記事の内容に
誤認があるとします。
記事で伝えようとしていた内容は、科学的に夏草焼きとして
知られている事です。セレンゲティ国立公園の総合管理計画
には、火災管理計画も含まれており、これに基づき夏草焼きが
実施されます。
草がまだ青い内に、通常より早めに火を放つ行為は「夏草焼き」
として知られています。
ツェツェバエなどの害虫の数を減らす事から、乾期に火事を
引き起こすゴミの量を減らすまで、様々な理由により火が放たれ
ます。それ以外にも、種によっては、炎に焼かれた後ではないと
発芽しないタイプ、又は古い草が焼かれた後に、新しい種が発芽
するタイプがあり、夏草焼きを行う事で、新しい草の生長が促さ
れるのです。
同じ理由で北部地域の一部、具体的には、ウォガクリアからニャ
マルンブワ高原へ向かう一帯でも、夏草焼きが行われています。
これらの地域は、ツェツェバエの数とゴミの量が多い事を理由に
選ばれました。毎年実施されており、今までに移動の現象に影響
を与えた事はありません。
繰り返しますが、現在、セレンゲティ北部では夏草焼きが行われ
ています。僅か0.5キロ平方メートル以下の地区を対象に実施
されているので、野生動物の行動パターンに一切影響を与える
事はありません。
これまで何年もの間、ヌーの移動に悪影響を与える事なく実施
されて来ました。北部以外のセレンゲティ周辺地に住む住民の
方々は、環境保護への意識が高いので、この事を十分理解して
おられると存じます。
まるで近隣国同士のいがみ合いのような対立です。ザンビアは
現在のコンゴ(ザイール)を、バオツワナはジンバブエをと、皆
隣国を非難します。
今9月のタンザニア行のナマンガの国境で、いみじくも、ケニア人
のお土産売りが ” タンザニア人はいらないよ、ケニア人だけで
良い ” と。どんな気持ちで話しているのか、聞いてみようかと
思いましたが、明らかに相手の脅威を感じての発言かと・・・。
写真はマサイの賢人は今何を語る?( Africa Geographic から )