CDC(米国疾病予防管理センター6月26日付け情報)でエジプト
のアスワン州の村で、地域内感染の三日熱マラリア患者が19人
発生したという情報を受け取ったそうです。しかしビックリですね。
マラリアはもっとサハラ以南のブラック・アフリカでと言うイメージが
ありましたから・・・。
最初の地域内感染患者は2014年5月後半に報告され、最近の
患者は6月第2週に報告されたそうです。
エジプトはマラリアを排除し、これまでに地域内伝播による感染者
が最後に報告されたのは1998年。アスワン州はナイル河の南部
に沿った地域で、三日熱マラリアはスーダン移民と一緒にやって
来たと思われるそうです。
エジプト保健省と地域政府、保健担当部門はアスワン州の発生
地域での集中的なマラリア制御対策を決定し、最近全ての村民に
対して、マラリアのスクリーニングを含む積極的なサーベイランスを
実施し(蚊制御対策は昆虫学的サーベイランス、環境管理を含む)
必要な場合治療を完了させたそうです。
東部アフリカでもまだまだマラリア対策は必要です。特に海岸地方
は必須ですね。以下はもう何回も口を酸っぱくしてアフリカへの旅
行者にお話しているご注意ですが、再度ここでも取り上げたいと思
います。ご注意下さい。
蚊に刺されないための対策
網戸が取り付けられているか、エアコンが備わっているか、又は、
蚊をしっかりと駆除しているホテル等宿泊所にご滞在下さい。蚊帳
や蚊取り線香も有効です。
長袖のシャツ、ズボンを着て、出来るだけ皮膚の露出部を少なく
するように。
流行地域では、屋外に出掛ける場合や網戸が備わっていない建
物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれて
いる虫除け剤を、皮膚の露出部に付けて下さい。使用する場合
には、必ず、添付文書に記載されている使用法を守って下さい。
日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めを付けてから、虫除け
を使用して下さい。
子供、特に乳児への虫除け剤の使用については、小児科医にご
相談下さい。虫除け剤が使用出来ない場合、ベビー・カーにぴっ
たりと合う蚊帳で、ベビー・カーを覆って下さい。
ただ最近日本では、早目の治療で満地する場合が多いようです。
素人判断でなく、可能性のある方は必ず病院へ、そしてアフリカの
何処そこへ行きましたと、マラリアの可能性もある事をお話下さい。
写真は、トムソンを狩りして安全な場所へ食べに向かうチーター親仔。