昨今熱気球なるものが流行っています。エジプト、トルコ等にも
存在しているのでご存知じの方も多いと存じます。
ブラック・アフリカではジンバブエのヴィクトリア滝付近でも、
ケニア、サンブル保護区やマサイ・マラ国立保護区、タンザニア、
セレンゲティ国立公園、タランギレ国立公園等数えたら切りが
無い位です。
気球は大きい物になると、32人も搭乗させる事が出来ます。毎朝
最低でも、各基地から2~3機が飛んでいる状況は正しくラッシュで
す。
しかも一人当たりの料金が半端なく高く、米ドルで450ドル前後は
確実にします。
気球サファリで飛んだ後は、パイロットと一緒に軽朝食となり、
シャンパンと時にパイロットの奥さん手作りとやらの品が並ぶ事
もあります。
ここでは気球の宣伝をしたい訳では有りません、むしろ逆です。
マサイ・マラ国立保護区で気球から大地を見下ろすと、車の轍
だらけの状態にびっくりします。何か悲観的になります。
マサイ・マラ国立保護区はその面積は大阪府と同じ位と謂われます。
一方、セレンゲティ国立公園は四国程も有ります。両公園を比較
しても決してマサイ・マラ国立保護区の動物相はセレンゲティ国立
公園に劣りません。むしろ確率的には狭いところなのに圧倒的に
野生動物達に遭遇する率が高いのではと思います。
こんなに道路が未舗装で大小沢山あり、且つ、マサイが時に家畜
を放牧させ、観光客が群がり、車が渋滞する保護区で立派に彼等、
野生動物が棲息している事は不思議な現象とされています。
マサイが狩猟民族でなく、放牧民族である所以との説もあります
が、個人的にはセレンゲティの環境が彼等野生動物を救っていると
思っています。
もっとも大移動を繰り返す動物達の他に、そこに定住している
動物達もいますので、それだけではおかしい事になりますが・・・。
写真:ケニアの気球はカラフルです。地面の轍が見えますか?
下方の地味な色の気球はタンザニアです。