ボツワナ、オカバンゴがユネスコ世界自然遺産に登録されたという
記事があちこちで見られますが、どちらかと言うと、え~今頃~??
ていう感じも拭えません。
もっとも本当に国立公園という扱いを受けている公園は、東部アフ
リカの方が南部アフリカより圧倒的に数が多いし、ケニアの保護区
は近隣住民達との利害関係から、止む無く国立公園から格下げ (!?)
の形で保護区と化したのかなと思える程ですが・・・。自然遺産も
タンザニアは圧倒的な数を誇っていますから。
ユネスコの世界遺産は、人類の過去を覗く事の出来る最後で偉大
な窓である財産を保護するべく、世界中の専門家や施政者が構成
する世界遺産委員会によって決定され、優れた普遍的価値を有し、
その保全が、世界の自然遺産にとって重要であると認められなけ
ればなりません。デルタは、その条件を十分に満たしていると思い
ますと、登録運動に活躍した、ナショジオの探検家のスティーブ・
ボイズ氏は2000年に訪問して以来(最も5年間も滞在したそうです
が)虜になったからだそうです。
世界遺産リストに載せる意味は、新たに世界遺産に登録されると、
観光開発や土地の保全に政府や民間企業からの投資が数多く集
まり、それ以後は開発が認められなくなります。特別プロジェクトを
申請すれば、世界遺産基金から資金が提供され、何者かがその
地域にある程度の影響を与えるような行為を行えば、仲裁にも入っ
てくれますと・・・。
もっとも逆に登録になった事により観光客の増大で悲鳴を上げる
事態のところもあるようですが・・・。
それにしても ” おめでとうございます ” ですね!
因みにタンザニア南部のセルー動物保護区では、世界遺産にも
関わらず、今更ながら、使用もままならないウラン採掘のために、
海外からの援助を受ける事になっているらしいです・・・。
写真は、眠いヒョウ。器用に枝の上で向きを変えて毛づくろい。