チーターの全世界の棲息数は1900年の10万頭から現在は約1
万頭にまで減少しているという。
米科学誌サイエンスに掲載された最新の研究では、人間による
棲息地への侵入や柵の設置、開かれた広大な棲息地の喪失
等が原因で、チーターは捕食のために、以前よりも長い距離の
移動を強いられている事が明らかになった。
即ち、獲物探しに費やすエネルギーの量が、餌から得られるエネル
ギーの量を上回れば、チーターはエネルギー不足 に陥る事になる。
チーターはインパラなど高カロリーの動物を捕食する事から、獲物
の数さえ十分であれば、1日の大半を休息 して過ごす事が出来る。
意外なのは、チーターが1日に消費するエネルギーの量が人間の
それと殆ど変わらないとい う事。
野生動物の棲息環境が人の手によって変えられると、この微妙
なバランスが崩れ、チーターを含めて大型ネコ科動物が棲息し
難くなる可能性があると研究者達は警鐘を鳴らしています。
これまでの研究では、チーターを殺したり、その餌を横取りしたりする
大型の捕食動物がチーターの個体数減少の原因として指摘されて
いましたが、今回の調査結果はこれを否定するものになっています。
チーターが直面している難題について理解を深める事は、自然保護
論者らによる野生の個体保護に向けたより良い計画の立案を助ける
可能性があると。
ただ上記の内容では、では具体的にどうしたら良いのか個人的には
不明な感を拭えませんが・・・。
いずれにしても大なり小なり一刻も早く手を打たないと・・・ですね。
写真は、狩りに成功したママ・チーターはその獲物を安全な木の影へ
と運んで行きました。